さいたま市大宮区の「堀の内整形外科内科クリニック」です。
暖かな日差しが降り注ぎ、お子様と一緒に公園へ出かける機会が増える4月。
新しく幼稚園や保育園に入園し、お友達と元気に走り回る姿を見るのは微笑ましいものですね。
しかし、この時期に急増するのが、お子様の腕のトラブル「肘内障(ちゅうないしょう)」です。
「ついさっきまで元気に遊んでいたのに、急に泣き出して片腕をだらんと下げたまま動かさなくなった」
そんな時、親御様は「骨折したのでは?」「肩が外れた?」と非常に驚かれることでしょう。
今回は、春の行楽シーズンに知っておきたい、子どもの肘のトラブルについて詳しく解説します。
1. 肘内障(ちゅうないしょう)とは?
肘内障とは、簡単に言うと
「肘の関節にある靭帯が、骨からズレてしまい、関節の間に挟まってしまった状態」を指します。
いわゆる「腕が抜けた」状態の多くがこれにあたります。
2歳〜5歳くらいまでのお子様に多く見られます。
この年齢のお子様は、まだ肘の骨の頭(橈骨頭)が未発達で、それを囲む輪状靭帯(りんじょうじんたい)というベルトが緩いため、ちょっとした衝撃でズレやすいのです。
2. どんな時に起こる?(4月の要注意シーン)
4月は、特に以下のようなシチュエーションで肘内障が発生しやすくなります。
-
公園の遊具で: 滑り台やジャングルジムでバランスを崩した際、咄嗟に大人がお子様の片手を強く引いて支えた。
-
お友達との遊びで: お友達と手を繋いでいて、急に反対方向に走り出そうとして腕が捻られた。
-
着替えの時に: 入園したての不慣れな着替えの際、袖に腕を通そうとして無理な角度で引っ張った。
-
お出かけ先で: 混雑した場所で、お子様が勝手に走っていかないようにグイッと手を引き寄せた。
このように、決して大きな力ではなく、日常の「ふとした動作」がきっかけになります。
3. これが肘内障のサインです
肘内障になったお子様は、痛みと違和感から以下のような行動をとります。
-
腕をだらんと下げたまま、一切動かそうとしない。
-
反対の手で、痛む方の腕を支えるように持っている。
-
おもちゃを渡しても、痛い方の手では受け取ろうとしない。
-
見た目には、腫れや内出血などは見られない。(これが骨折との大きな違いです)
もし、お子様がこのような状態になったら、無理に腕を回したり、自分で治そうと引っ張ったりしないでください。まずは冷静に、整形外科を受診しましょう。
4. 整形外科での治療:整復(せいふく)の瞬間
当院での治療は、「整復」と呼ばれる手技です。
医師がお子様の肘を触りながら、適切な角度で曲げたり捻ったりします。
成功すると「コクッ」という小さな手応えとともに、靭帯が元の位置に戻ります。
処置自体は数秒から数十秒で終わります。
麻酔も手術も必要ありません。
整復が成功すると、それまで泣きべそをかいていたお子様が、数分後には自分からおもちゃに手を伸ばし、バイバイができるようになります。
この劇的な変化に、驚かれる親御様も多いです。
5. 予防のためにできること
一度肘内障になったお子様は、小学校に上がるくらいまでは再発しやすい傾向があります。
-
お子様の手を引くときは、手首ではなく「脇のあたり」や「上腕(二の腕)」を支えるようにする。
-
手を繋いで歩くときは、お子様が急に止まったり転んだりしても、急激に腕を上に引き上げないよう意識する。
まとめ:慌てずに当院へご相談ください
お子様の突然の異変は、どんな親御様でもパニックになるものです。
しかし、肘内障であれば、適切な処置ですぐに元通りになります。
さいたま市大宮区の「堀の内整形外科内科クリニック」は、地域のお子様の健やかな成長をサポートしています。
「転んでから腕を動かさない」「手を繋いでいて急に泣き出した」といった際は、
無理に様子を見ず、当院へお越しください。
経験豊富な医師が優しく丁寧に対応いたします。

