さいたま市大宮区の「堀の内整形外科内科クリニック」です。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭で、つい先ほどまで元気に遊んでいた子が、急に泣き出して片腕を動かさなくなった…という経験はありませんか?
「肩が抜けた?」「骨折した?」と驚いて当院へ駆け込まれる親御様も少なくありません。
その多くは、実は骨折ではなく、「肘内障(ちゅうないしょう)」というお子様特有の症状です。
今回は、親御様なら知っておきたい肘内障の原因、症状、そして整形外科での治療について詳しくお伝えします。
1. 肘内障(ちゅうないしょう)とは?
肘内障とは、簡単に言うと「肘の関節の亜脱臼(完全には外れていない状態)」のことです。
子供の肘の関節には「橈骨(とうこつ)」という骨があり、その周囲を「輪状靭帯(りんじょうじんたい)」というベルトのような組織が囲っています。
子供のうちはこの骨の頭がまだ小さく、靭帯も緩いため、腕を引っ張られるなどの衝撃で靭帯が骨の頭からズレてしまい、関節の間に挟まってしまうのです。
この症状は、骨の形がしっかりしてくる5歳〜6歳くらいまでのお子様に非常によく見られます。
2. なぜ起こる?肘内障の主な原因
最も多い原因は、親御様や大人がお子様の手を不意に引っ張ってしまうことです。
- 手を繋いで歩いている時、子どもが転びそうになってグイッと手を引いた
- 「高い高い」や「手繋ぎジャンプ」をして遊んでいた
- 着替えの時に袖に腕を通そうとして、無理な角度で引っ張った
- 寝返りを打った時に自分の体で腕を捻ってしまった
このように、日常生活の些細な動作で起こり得るのが肘内障の特徴です。
決して親御様の不注意だけが原因ではなく、子どもの発達過程で誰にでも起こりうるものです。
3. 肘内障を見分けるための症状チェック
肘内障になったお子様は、以下のようなサインを出します。
- 腕をだらんと下げたまま動かさない(反対の手で痛い方の腕を支えることもある)
- 痛む方の手を使おうとしない(おもちゃを渡しても受け取らない)
- 触れようとすると嫌がって泣く
- 外見上の腫れや変色はない(骨折との大きな違いです)
もしお子様がこのような状態になったら、無理に動かそうとしたり、自分で治そうと引っ張ったりしてはいけません。
無理に動かすと、靭帯を傷めたり、他の損傷を見逃したりする原因になります。
4. 整形外科での治療:整復(せいふく)のプロセス
肘内障の治療は、整形外科医が行う「整復(せいふく)」という処置です。これは、挟まってしまった靭帯を元の位置に戻す手技です。
当院では、医師がお子様の肘を優しく触りながら、一定の角度で捻ったり曲げたりします。成功すると「コクッ」という手応えとともに靭帯が元に戻ります。処置自体は数秒から数十秒で終わるもので、麻酔や手術の必要はありません。
整復が成功すると、それまで泣いていたお子様も、嘘のように数分後には腕を動かしておもちゃで遊び始めるようになります。この劇的な回復も、肘内障治療の特徴です。
5. よくあるご質問:再発はする?
Q:一度なると、またなりやすいですか?
A:はい、なりやすい傾向があります。
靭帯がまだ緩いうちは、再発する可能性があります。小学校に上がる頃には骨の形がしっかりしてくるため、自然と起こらなくなります。
Q:夜間に起こった場合、朝まで待っても大丈夫?
A:できるだけ早めの受診をお勧めします。
放置しても命に関わることはありませんが、お子様にとっては痛みが続くストレスになります。また、稀に肘内障ではなく「骨折」だったというケースもあります。
骨折の場合は放置すると治療が難しくなるため、早めに整形外科で診断を受けることが大切です。
まとめ:落ち着いて当院へご相談ください
お子様の急な異変は、親御様にとって非常に不安なものです。
しかし、肘内障であれば適切な処置ですぐに治ります。さいたま市大宮区の「堀の内整形外科内科クリニック」では、お子様の診療にも力を入れております。
もしお子様が腕を動かさなくなったら、慌てずに当院へお電話ください。
経験豊富な医師が迅速に対応いたします。

