さいたま市大宮区の「堀の内整形外科内科クリニック」です。
6月も終盤。雨の日が続くと、外出が億劫になりますよね。
「今日は雨だから、家でゆっくりしていよう」……そんな日が増えていませんか?
実は、この「動かない」という選択が、関節にとって最も危険な選択肢であることを、どれくらいの方がご存知でしょうか。
今日は、梅雨の時期にこそ忍び寄る「不動性関節拘縮(ふどうせいかんせつこうしゅく)」という恐ろしい状態と、それを防ぐための「おうちケア」について解説します。
1. 「動かさないこと」が関節を錆びさせる
関節は「動かすこと」で初めてその機能を維持しています。
長期間関節を動かさないでいると、関節を包んでいる膜(関節包)が厚くなり、中の潤滑液が減って、膜同士が癒着を起こします。
これを専門用語で「不動性関節拘縮」と呼びます。
特に、過去に怪我をしたことがある方や、五十肩の予備軍、あるいは高齢の方は、たった2週間の「静止期間」でも関節が固まり始めます。
梅雨が明けて、急に活動量を増やした途端、「肩が上がらない」「膝が伸びない」「腰が痛い」というトラブルに直面するのは、この「関節の錆び」が原因です。
2. 気圧の変化と関節の痛み
雨の日に古傷が痛むのは、気圧の変化による影響です。
低気圧になると、周囲の圧力が下がり、関節の内側の圧力の方が相対的に高くなります。
すると、関節内部が膨張し、過敏になった神経を刺激して痛みを引き起こします。
この痛みは「動かさない方がいい」という誤ったシグナルを脳に送ります。
しかし、実際には「動かして血流を良くし、関節の内圧をコントロールすること」こそが、痛みを鎮める最良の治療なのです。
3. 理学療法士が教える「おうちメンテナンス」
梅雨のジメジメした時期を、軽やかに乗り切るための「関節守りストレッチ」を紹介します。
① 肩関節のサビ落とし(肩甲骨回し)
椅子に座り、両手を肩に乗せます。肘で大きな円を描くように、ゆっくりと大きく肩甲骨を動かしてください。
肩甲骨周りの筋肉がほぐれると、肩関節の圧力が分散され、気圧の変化による痛みが軽減します。
② 膝の屈伸運動
足が浮かない程度に、座ったままゆっくりと膝を伸ばし、また戻します。
これを繰り返すことで、膝関節内部の潤滑液(関節液)が循環し、滑りが良くなります。
③ 足首の回旋運動
足首を大きく回すことで、下半身のポンプ機能を維持します。
これは「こむら返り」の予防にも絶大な効果があります。
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4. まとめ:夏を万全の状態で迎えるために
梅雨は身体にとっての準備期間です。
この時期にどれだけ関節の柔軟性を保てるかが、夏をどれだけアクティブに楽しめるかを左右します。
何か少しでも違和感があれば、放置せず、当院の理学療法士と一緒に、動ける身体を作っていきましょう。

