【大宮】スポーツ選手の肩の痛み:野球肩や腱板損傷の予防とリハビリテーション|さいたま市大宮区の整形外科・内科|堀の内整形外科内科クリニック

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【大宮】スポーツ選手の肩の痛み:野球肩や腱板損傷の予防とリハビリテーション

さいたま市大宮区の「堀の内整形外科内科クリニック」です。

 

スポーツ障害シリーズの第3弾として、今回は「肩」のトラブルを取り上げます。

肩関節は人間の体の中で最も可動域が広く、非常に複雑な構造をしています。
そのため、野球、テニス、バレーボール、水泳など、腕を大きく振る(オーバーヘッド動作)を伴う競技において、怪我が発生しやすい部位でもあります。

 

特に1月は、春のシーズンに向けて冬のトレーニング強度が上がる時期です。

「最近、投げるときに肩に違和感がある」「肩が上がらなくなってきた」という選手の方は、本ブログを参考に自身のコンディションを見直してみてください。

 

1. 肩関節の構造とスポーツ障害

 

肩は、肩甲骨のくぼみに上腕骨(腕の骨)の頭がはまり込むような構造になっています。

しかし、そのはまり込みは浅く、ゴルフティーの上にボールが乗っているような不安定な状態です。
この不安定な関節を支えているのが、「回旋筋腱板(かいせんきんけんばん:インナーマッスル)」と呼ばれる4つの小さな筋肉と、「関節唇(かんせつしん)」という軟骨組織です。

 

スポーツにおける肩の痛みは、これらの組織が過度な負担や繰り返しの動作によって損傷することで起こります。

特に「使いすぎ(オーバーユース)」に加えて、フォームの乱れや柔軟性の欠如が重なると、重症化するリスクが高まります。

 

2. 代表的な肩のスポーツ障害

 

野球肩(投球障害肩)

投球動作の繰り返しにより、肩の関節包や腱板、関節唇を痛めるものの総称です。

特に、ボールを放す直前の「コッキング期」から「フォロースルー期」にかけて、肩には体重の数倍もの負荷がかかると言われています。

 

腱板損傷(けんばんそんしょう)

インナーマッスルである腱板(特に棘上筋:きょくじょうきん)が、骨と骨の間に挟み込まれたり(インピンジメント)、強い力が加わって断裂したりする状態です。

腕を上げようとするときの鋭い痛みや、夜間に痛みで目が覚める(夜間痛)のが特徴です。

 

リトルリーグショルダー(上腕骨骨端線裂離)

成長期の子供特有の障害で、肩の成長線(骨が伸びる部分)が投球の負荷によって剥離してしまうものです。

早期発見と適切な休止期間が、将来の選手生命を守るために不可欠です。

 

3. 自宅でできる肩のセルフチェック

 

「単なる疲れ」か「医学的な治療が必要な痛み」かを見分けるための、簡単なセルフチェックをご紹介します。

 

  • ペインフルアーク(痛みの弧)サイン: 腕を体の横からゆっくり上げていった際、60度〜120度の範囲で痛みが出る場合、腱板の挟み込み(インピンジメント)の疑いがあります。

     

  • エイプリ・スクラッチテスト: * 右手を上から、左手を下から背中に回し、指先が触れるか確認します。

    • 左右で明らかに届く範囲が違う、あるいは動かす時に鋭い痛みがある場合は、可動域制限や組織の損傷が考えられます。

       

  • 結帯(けったい)動作の確認: エプロンの紐を結ぶような動作で肩の奥が痛む場合も、腱板や関節唇のトラブルのサインです。

     

これらのチェックで痛みや違和感がある場合は、無理をせず専門医の診察を受けることをお勧めします。

 

4. 競技別のアドバイス

 

肩の使い方は競技によって異なります。それぞれの特性に合わせた注意点を知っておきましょう。

 

  • テニス: サーブやスマッシュ時に肩が下がると、関節内でインピンジメントが起きやすくなります。体幹の回旋をうまく使い、高い打点をキープすることが肩を守る鍵です。

     

  • 水泳(クロール・バタフライ): 入水時の親指からの過度な内旋(内側に捻る動作)は、肩の腱板を痛める原因になります。広背筋をうまく使い、肩甲骨主導のストロークを意識しましょう。

     

  • バレーボール(アタック): 空中で体幹を反らせてから打つ際、肩の柔軟性が低いと肩前面に強いストレスがかかります。胸郭(胸の周り)の柔らかさが非常に重要です。

     

5. 当院のリハビリテーション:競技復帰へのステップ

 

当院では、単に痛みを取るだけでなく、「なぜ痛めたのか」という根本原因を解決するリハビリテーションを行います。

 

段階的な回復プログラム

  1. 安静と消炎: 急性期はアイシングや投薬、安静によって炎症を抑えます。

  2. 肩甲骨のセッティング: 肩甲骨を正しい位置に戻し、スムーズに動くようにする訓練から始めます。

  3. インナーマッスルの強化: チューブ等を使用し、肩を安定させるための小さな筋肉を鍛えます。

  4. 全身の連動性改善: 股関節の柔軟性向上や体幹トレーニングを取り入れ、肩への負担を減らすフォーム作りをサポートします。

     

自宅でできるリハビリメニュー

  • コッドマン体操(振り子運動): 机に片手をついて体を倒し、痛む方の腕を脱力してダランと下げます。その状態でゆっくりと円を描くように揺らします。肩関節の隙間を広げ、緊張を解くのに有効です。

  • チューブによる外旋運動: 脇にタオルを挟み、肘を90度に曲げた状態で、ゆっくりと外側に開く運動です。腱板を強化し、肩の安定性を高めます。

     

まとめ:痛みは身体からのサインです

 

スポーツを愛する選手にとって「休む」ことは勇気がいることかもしれません。

しかし、早期の診断とリハビリが、結果として最短の競技復帰に繋がります。

 

少しでも違和感があれば、さいたま市大宮区の当院にご相談ください。あなたの全力プレーを医療の力で支えます。

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