さいたま市大宮区の「堀の内整形外科内科クリニック」です。
2月に入り、一年の中で最も寒さが厳しくなる時期を迎えました。
さいたま市内でも、深夜から早朝にかけて気温が氷点下になる日が多くなり、特に注意が必要なのが「路面の凍結(スリップ)」による交通事故です。
雪が降っていなくても、見た目には濡れているだけに見える「ブラックアイスバーン」は、予想を上回る大事故を招くことがあります。
今回は、2月の凍結事故の怖さと、万が一事故に遭った際の身体のケアについてお伝えします。
1. 「ブラックアイスバーン」の恐怖
2月の交通事故で最も多いのが、夜間に冷え込んだ路面が凍結し、その上を走行した車両がコントロールを失うスリップ事故です。
特に「ブラックアイスバーン」と呼ばれる状態は、アスファルトの色が透けて見えるため、ドライバーからは単に道路が濡れているだけに見えます。
しかし、実際には表面が薄い氷の膜で覆われており、スタッドレスタイヤを履いていても制動距離が大幅に伸びたり、カーブで横滑りを起こしたりします。
さいたま市内でも、橋の上、交差点の付近、日陰の多い場所などは、特に凍結しやすい「危険スポット」です。
2. スリップ事故特有の身体への衝撃
スリップ事故は、通常の追突事故に比べて身体へのダメージが複雑になる傾向があります。
- 予測不能な衝撃: ブレーキが効かないと分かった瞬間、身体は強い緊張状態に入ります。そこに予期せぬ角度から衝撃が加わることで、首や腰への負担が増大します。
- ハンドルを握る腕への負荷: スリップを立て直そうとしてハンドルを強く握りしめた状態で衝撃を受けると、手首や肘、肩に強い捻転力が加わり、関節を傷めることがあります。
- 歩行者の転倒事故: 道路が凍結しているのは車だけではありません。歩行者が滑って転倒し、手をついて手首を骨折(橈骨遠位端骨折)したり、腰を強打して圧迫骨折を起こしたりするケースも2月は急増します。
3. 事故直後に症状がなくても受診すべき理由
路面凍結による事故では、大きな自損事故だけでなく、速度を落としていたにもかかわらず「コツン」と当たるような軽い追突事故も多く発生します。
ここで注意していただきたいのが、「軽い衝撃だから病院に行かなくても大丈夫」という過信です。
人間の身体は、寒さで硬くなっている冬場は特に衝撃を吸収しにくくなっています。
事故直後は「少し違和感があるかな?」程度でも、翌朝起きたら首が回らない、強烈な頭痛がするといった「むちうち症(頸椎捻挫)」の症状が後から出てくるのが交通事故の恐ろしさです。
また、2週間以上経過してから受診しても、交通事故との因果関係が認められにくくなり、自賠責保険での治療が受けられなくなるという手続き上のリスクもあります。
4. 当院での交通事故・外傷治療
当院では、スリップ事故や転倒で負傷された方に対し、速やかに以下の対応を行います。
- 精密な画像診断: レントゲン等により、骨折や骨の異常がないかを即座に確認します。
- 適切な薬物・物理療法: 痛みと炎症を抑えるためのお薬の処方や、血流を改善し筋肉の硬直を解く温熱療法、干渉波治療を行います。
- 理学療法士による専門リハビリ: 事故による衝撃で歪んでしまった身体のバランスを整え、後遺症を残さないためのリハビリテーションをマンツーマンで実施します。
まとめ:冬の道路は「かもしれない運転」を
2月の寒さはまだしばらく続きます。ドライバーの皆様は、路面が凍結しているかもしれないという意識を持ち、車間距離を十分とって安全運転を心がけてください。
万が一、事故に遭ってしまったり、滑って転んでしまったりした場合は、放置せずにさいたま市大宮区の当院へすぐにご相談ください。
早期の受診が、早期の回復への近道です。

