骨粗しょう症について

早めの対策で健康寿命を
延ばしましょう
骨粗しょう症は、加齢や閉経、内科疾患などに伴って骨の強度が低下して、骨折しやすくなっている状態です。初期にはほとんど自覚症状がなく、骨折して初めて気づくかたも少なくありません。骨折の部位によっては、要介護や寝たきりの状態になるおそれもあり、少しでも気になること、心配なことがある場合は、早めにご相談ください。
CONSULTATION このような場合はご相談ください
- 自分の骨密度を知らない
- 細身の体型をしている
- 閉経を迎えた
- 普段ほとんど運動しない
- 最近、身長が低くなった
- 糖尿病がある
- 親が太ももを骨折したことがある
- 慢性腎臓病がある
など
当院の骨粗しょう症治療

丁寧に診断を行い幅広い治療法を
ご提案
地域の健康寿命の向上に貢献する当院では、骨粗しょう症の診断・治療に力を入れています。受診された患者さんには丁寧な問診を行い、骨密度の測定、エックス線(レントゲン)検査、血液検査などにより、骨の状態を詳しく検査・診断します。薬を用いた治療に加えて、ビタミン剤などの補助的製剤の処方、さらに食事・運動についてのアドバイスも差し上げます。
ロコモのチェックを
してみましょう
「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」は、加齢や骨粗しょう症の影響などにより運動能力が低下した状態です。このチェックに当てはまると思われる場合は、早めに当院にご相談ください。







検査方法
骨密度検査
骨粗しょう症に備えるためには、ご自身の骨密度を正確に知ることが欠かせません。予防に役立てるためにも、女性は40歳、男性は50歳を超えたら、一度は検査を受けるようにしてください。当院では、骨密度測定装置を備えており、短時間で信頼性の高い骨密度のチェックが可能です。
エックス線(レントゲン)検査
骨密度検査に加えて、エックス線(レントゲン)検査装置を使った検査が必要になるケースがあります。患者さん自身も気づいていないような小さな骨折がないか、骨がスカスカになって骨折が起こりやすい状況になっていないかなどを調べるため、背骨(胸椎・腰椎)の様子を撮影します。
血液検査
古くなった骨を吸収する破骨細胞と、骨を作る骨芽細胞のバランスは、骨粗しょう症を診断する際の重要なポイントです。血液検査を行って破骨細胞と骨芽細胞のどちらが優勢なのかを知ることで、骨粗しょう症の原因が骨の過度な吸収にあるのか、骨が造られにくいことにあるのか判断できます。
治療方法
薬物療法
破骨細胞による骨の吸収を抑えるお薬や、骨の代謝のバランスを調整するお薬に加えて、骨の強化に役立つ栄養であるカルシウムやビタミンD、ビタミンKを補う補助的製剤などを、患者さんの症状に合わせて処方します。いずれのお薬も継続して服用することが大切です。
食事療法
毎日の食事は骨の状態と密接に関わっており、骨粗しょう症の予防・改善のためには、食事を見直すことが必要です。丈夫な骨を作るために欠かせないカルシウム、カルシウムの吸収を促すビタミンDや骨の形成に関わるビタミンK、ミネラルなどをしっかり摂れる食事についてアドバイスを差し上げます。
運動療法
骨粗しょう症の予防や改善のためには、適度な運動が欠かせません。運動によって骨に刺激を与えることで、骨密度の低下を抑える効果が期待できるからです。当院では、患者さんの年齢や体調、生活環境などに合わせて、理学療法士が適した運動やトレーニングをご案内いたします。